三井物産1次面接 in 大阪三井物産ビル 13:30-14:30

rero2005-04-05


3日連続1次面接のその1.ビジネスの厳しさを教えられた.
ところで,今確認すると1次面接の日程は 4/5 だけではなく 4/6, 4/8-10 も追加されている.

阪急梅田駅から会場まで歩いた.地上から御堂筋まで行く方法が分かりにくかったが,阪神梅田駅の方に向かえばよいことが分かった.御堂筋に入ってからは日本銀行大阪支店が非常によく目立ち,迷わずに会場に着く.

受付では名前を名乗り,写真を提出して,胸に付ける Visitor 札と訪問カードを受け取る.受付の目の前にある待合いスペースで訪問カードに ID と名前,学歴,優良可の概数を記入して受付に提出すると,指示があるまで待合いスペースで待たされる.待合いスペースには三井物産の冊子と就職情報誌が置いてあり,読んで暇をつぶせるようになっている.受付に呼ばれて,番号札と既に記入した訪問カードを再び受け取り,番号の面接スペースに行って訪問カードを提出して面接に臨むよう指示される.面接スペースは広い会場をセパレータで区切ったもの.

1対1面接で,面接官は中年で厳しそうな印象の男性.自動車事業の方らしい.面接は上限時間が1時間とのこと.自分は 40 分程度で終わった.質問内容は,自分の場合,

  • 文系就職?
  • 自分の強みを三井物産でどのように活かせるか自己PR

だった.

手応え.文系就職かどうかについては,総合商社とともに総合電機メーカーを志望していることを伝えた.三菱商事に応募していないことは少し意外そうに反応された.自己PRはうまくできなかった気がする.アピール不足.話しているうちに論点がずれて気づいたら志望動機に変わっていた.その後の話の流れからして,情報産業,情報関連産業を志望しているように思われたに違いない.就職情報誌によると,1次面接では企業文化と応募者がマッチしているか判断されるようだが,既にアンマッチ判断されたのか?その後,三井物産の現実を延々と語られ,途中何度か「他に質問は?」と聞かれ,何度か質問したが,最終的に質問がなくなり,面接終了.
結果は,1週間以内にメールで連絡するとのこと.

以下,質問で知り得た三井物産の現実.

情報産業
過去,情報産業,情報関連産業への投資はうまく行かなかった.仮にやるとしても,1からソフトを開発するのではなく,いいソフトを探してきて他の企業に売るようなビジネスとなる.
物作り
何か企画して物を作り始めるのではなく,まず,流通体制を整えることで市場を押さえ,その後,市場に投入するものを作る.
コンシューマ事業
自社単独では力不足なので必ずパートナー企業を探す.コンシューマ事業は規模が小さいため,関連事業は1つの事業部にまとめられている.ビジネスの例としては,セブンイレブンと提携して弁当のパッケージングを一手に引き受けるなど.
主力事業
中国を主な市場とした資源・エネルギー事業が全体の収益の大部分を占める
連結決算
他企業への株式投資による連結決算で見た目の業績を上げることが重視されている.たとえ実際には三井物産に一円も入ってこないとしても.
金が儲かることが第一
儲けが出ない事業はやらないし,不採算事業はどんどん切り離していく.三井物産の総合職は全世界で数千人程度であり,事業に対して別会社を立ち上げて安い人件費で雇う.
「組織の三菱」と「人の三井」
三菱はグループ内企業との関係が強い.事業について他企業の協力が必要なとき,まずグループ内から探す.三菱自動車の件など,グループ内の損失補填も行う.対して,三井はそこまで三井グループとの関係が強くないため,他企業との連携について自由度がある.