ITS未来博

rero2004-10-22


友人と ITS 未来博(第 11 回 ITS 世界会議 愛知・名古屋 2004)に行ってきた.
自動車や道路などの交通システムを安全で便利にする技術の博覧会のようだ.
ITS は Intelligent Transport Systems の略らしい.
まあ,実際に行ってみるまで何の略か知らなかったわけだが….

印象に残った技術には,

  • ミリ波レーダーや CCD カメラによる画像認識で衝突しそうなときに警告音を発生
  • 衝突に備えてシートベルトの弛みを巻き取る
  • VICS

とかがあった.

入場

社会人らしき団体ばかりだった.新人研修とかで連れて行かれるのだろうか?
入場料は Web にある市民参加券を印刷して持って行くと入場券と交換してもらえるので無料だった.
市民参加券を持っていない人の入場料は 1000 円だった.
余分に刷ってきたのでダフ屋でもやるか,と冗談で言った.
10:00 より少し遅れて入場.これでも 5 時起きだがな.

富士通

入ってすぐに富士通のブースがあった.
プレゼン資料表示用のプラズマディスプレイがシャープ製で,ロゴをシールで隠してあったのが印象に残った.他のディスプレイはほとんど富士通ロゴだったから余計に目立った.

松下電器産業

サイドミラーにカメラを付けてコンピュータで画像認識した情報と重畳する装置を付けたセルシオを展示していた.車内にはさりげなく松下製の空気清浄機と Let's Note を積んであった.小賢しいな….

三菱

三菱自動車は何か車を展示していたような気がするがちょっと記憶に残ってない.
三菱重工は wakamaru というロボットを展示していた.


NEC

一応参考出展らしいが,動的再構成プロセッサ (DRM) の展示をしていた.
基本ライセンスは 530 万円からで,研究利用を想定したユニバーシティプログラムも用意しているとのこと.
うちの研究室も使わないだろうか?使わないだろうなぁ….

車の展示

ブースよりも通路に展示してある車の方が目を引いた.

  • フォード モデルT
  • ベンツ パテント モトールヴァーゲン


などがあった.写真も撮った.車に詳しくないから名前だけじゃ姿が全く思い出せんだろうな.

マツダ

RX-8 を展示していた.
この車の後部座席のドアは後ろ向きに開くのな.


トヨタ,日野,ダイハツ

共同ブースだった.
ヘッドマウントディスプレイの怪しいシミュレータに乗った.
衝突前にシートベルトの緩みを巻き取る技術を体感するシミュレータらしい.

また,ITS 技術が実現した未来の話のイメージ映像をプレゼンテーションしていた.
20XX 年には自動運転レーンで自動運転できたり,カーナビでエージェントが色々提案してくれたりするらしい.
つーか,英語でプレゼンしていたコンパニオン(それとも社員?)の女性に萌えた.
最初ネイティブスピーカーかと思った.発音が全く日本人っぽくないから.
この女性が目の前のガラスに手をかざすと,まるでメニューを選択したかのように大画面の映像が切り替わる演出も微妙にサイバーっぽくてよかった.

豊田自動織機

フォークリフトの運転を体感できたらしい.

ホンダ

宣伝に ASIMO を連れてきていた.やはりギャラリーの目を引いていた.
最初はカーナビとか VICS とかの説明をしていたが,
ITS 未来博なのに調子に乗って ASIMO の解説とかやってた.
お客さん用に運転シミュレータも置いてあった.


日立

カメラで通路の映像を撮ってそれをリアルタイムに MPEG4 エンコードしてた.VGA で 30fps らしい.専用のボードを使っているっぽかった.
可搬型車番認識装置(警察が使うのだろうか?)も展示していた.

マイクロソフト

なぜマイクロソフトが?と思ったが,カーナビの展示してた.

ラク

何で居たんだろう?そりゃ,カーナビにデータベースってのは確かに分かるけど.

外国のブース

国際会議とのことなので,英国ウェールズ開発庁など,色々な国のブースがあった.
中の人がもろに外国人なので,流石にブースの中に入る勇気はなかった.日本語通じるかどうかも分からないし.

石川島播磨重工業

通路を歩く人を画像認識して四角い枠を表示していた.
自動ロックオンみたいで格好良かった.元々は軍事技術だったりするのかな?

ZENRIN

SA・TSU・KI とかいう怪しい 3D キャラを載せた音声会話対応エージェントナビとやらの宣伝をしていた.

食事

屋内外に食事用の休憩スペースがあった.
食事の価格はぼったくりっぽかった.自動販売機の価格は通常通りだったが.
結局,500 円のきしめんを食べた.D*ND*N なら 200 円くらいで出せそうだったな.

VICS

道路上に設置された電波ビーコンや光ビーコンで車の正確な位置を検出して,FM 多重放送局も利用して道路交通情報やカーナビと連携する技術らしい.
渋滞を回避したり,車がよく通る道の情報を収集して経路を最適化したり色々できるようだ.

大学

プラズマディスプレイやパネルによるプレゼン資料の展示が主だったので,企業ブースに比べてかなり地味だった.
東北大と阪大を除く旧帝大はブースを構えていたが,
阪大には ITS に該当する研究室がなかったのだろうか?
神大とか慶応とか,その他の国公立,私立の大学も来ていたような気がする.

特に目を引いたのは慶応のブースで,清水研究室が開発した ELiiCA というスポーツカーが展示してあった.普通の車は4輪だが,この車はタイヤが2個ずつ付いた8輪だった.高速仕様と高加速仕様があり,高速仕様の最高時速は 370km/h,高加速仕様の加速性能は 0 〜 100mph で 7 秒だという.でも,この加速性能がどれだけ凄いのか私には分かんね.ちなみに,同型車が屋外展示会場で走っていた.


屋外展示会場

どこの企業か覚えていないが,駐車支援技術を試せるブースがあった.予約すると縦列駐車をやれたみたいだ.

あと,走行する場所によって自動的に車の制限速度を設定するソフトカーなる物を説明してくれたブース?もあった.ブース?の雰囲気は露店だったが….説明してくれたおじさん(千葉商科大学教授)によると,いくら衝突前に警告されても速度が出てたら意味ない,そうだ.まあ,そういう考えもあるな.でも,天気いいし立ち聞きだしで露店は辛かったよ,おじさん….

愛・地球博愛知万博

ITS 未来博の中でついでに宣伝していた.
2005/03/25 から半年間やるようだ.
すまん,この日まで存在を全く知らんかった.

中部国際空港 セントレア

2005/02/17 に出来る予定とか.愛知万博に合わせているのだろうか?
なんかブースの前で怪しい着ぐるみがポーズ取ってた.
低身長なキャラだったので,中の人は小柄な女性アルバイトだろうか?


ITS ワールド

消防士やバスガイドなコンパニオンが色々説明してくれたよ.コスプレ?
説明の前後には上映室みたいな所で謎の映像を見た.まあ,ITS 技術が実現した未来の世界の話なんだけどね.
でも 40 分ぶっ続けは辛い….

帰路

帰るころには 16 時過ぎ.友人が登山を嫌がるので居酒屋でどて焼きや串カツ食べて特急で帰った.