万博記念公園 太陽の塔 内覧

太陽の塔


太陽の塔内部公開について - 独立行政法人 日本万国博覧会記念機構


名鉄観光で「万博『太陽の塔』特別内覧!見学記念弁当付き」という企画があったので予約,参加.日程は 3/25 〜 28,参加費は 3,000 円.参加前の時点で分かっているのは,消防法の都合で1階からのみの見学(塔内は4階まである),見学時間は 20 分程度,塔内は撮影禁止ってこと.3/25 が下宿の退去期限で大阪を離れる,ということで,その日の午前中に行ってきた.当日はよく晴れていてよかった.

最寄り駅は大阪モノレール万博記念公園駅.駅から出るとエキスポランドや自然文化園に入る前からぼったくりモード.肉まんやあんまんが 160 円,自販機で 500ml のペットボトルが 180 円といった様子.太陽の塔がある自然文化園へは,高速道路を横断する陸橋を歩いて行く.内覧参加者は,陸橋を渡り終えた所にあるテントで,名鉄観光から送られてきたハガキを自然文化園入園券(団体),太陽の塔特別内覧券,内覧会参加者証,見学記念お弁当などと引き替える.

土曜日ということで,自然文化園の中は人が多い.内覧参加者は首から提げた内覧参加者証で目立つので,自然文化園入園者に比べるとかなり割合が少ないかな.それでも,内覧は今日だけで5回くらいやるみたいなので,50 人 × 4 回 + αで,参加者は 200 名以上か.

入り口は塔の背面にあるようで,その辺りに地下への階段がある.階段は塔から見て左右2つあり,左側の階段はシャッターが閉じている.ということは,普段はこの階段はシャッターで閉じられているのかな.階段を下りると,左手に当時の様子を撮った写真が数枚.右手に何故か稼働している自販機が….実はここまでは普段からでも入れる?左手にドアがあり,ここからは撮影禁止となる.ドアを抜けると塔の方向へまっすぐ向かう通路.通路の左の壁には当時の様子を撮った写真が続いている.通路は交通整理のためか,コーンで一時的に左右に仕切られている.消防法の都合で1階からのみの見学となる旨はここでも説明されたが,これは非常口の問題っぽい(出入り口が1個しかないから).

自分の見学は第2陣.そのため,通路の右側を既に見学を終えた人々が歩いてくる.それを見計らって前方へ案内される.前方にはさらにドアがあり,そこを抜けると何故か太陽光が….地下通路から塔内に入る前にはいったん外に出るようになっているらしく,その先に塔の出入り口がある.ここは塔の背面である.ここで初めて気付くが,塔は僅かに地上から見える部分がある.しかし,後で確認したが,塔背面のドアが開いているときに上から覗いても視線が通らず,塔の内部は全く見えない.

塔の内部を見たときの第一印象は,狭っ!だけど,塔の内部なんだからこんなもんか.あと,太陽が全く当たらないだけあって,かなり肌寒い.(関係ないが,前日の祝賀会で馬鹿食いした割に,朝飯を抜いただけでハンガーノックになりかけ….)塔の壁面には赤い鱗状のものが敷き詰められている(1153 枚?あると聞いたような…).右前に塔の壁面を沿った階段があり,上を見上げるとさらにエスカレータが4基続く.天井は銀色.1970 年当時は七色にライトアップされていたと聞く.塔中央には「生命の樹」と呼ばれるモニュメントがあり,塔上部へ続いている.よく見ると生命の樹の根元は地下へも続いていることが分かる.(どうでもいいところで,塔内にはディスプレイ,パイプイス,当時の太陽の塔周りを表した模型がある.)この生命の樹には原生生物から人間までの進化の様子を表す模型が配されている.何か三葉虫が目立つ.上の方には首長竜っぽいのがいる.「くらげ」がぶら下がっているが,くらげには見えない….これらの模型の数は当時に比べるとかなり減っているらしい.

途中,万博当時の映像の上映があり,皆が身を屈めてディスプレイの映像を見ていた.パイプイスは使わないのか….エスカレータの幅は2人並ぶと狭い程度.今見えている4基の他にもう1基くらいありそうな様子(塔の右手部分から空中展示場へ向かうエスカレータか?).太陽の塔の両手より上に屋根が広がっており,屋根の上は空中展示場.世界の神々を模したという仮面の群れは,子供が見るとトラウマになりそうなほど不気味.他に,インテルサット4号とかいう人工衛星の模型や世界一大きな絵本とやらが印象に残った.しかし,何かキリの悪い終わり方をする.

最後に,当時の模型を懐中電灯で照らしながら説明をしてくれた.太陽の塔は地上 4 階,地下 2 階?建造に掛かった費用は太陽の塔が 6 億,空中展示場が 27 億(昭和 45 年当時の 6 億は現在の…).他に,3つの顔の材質の違いを説明してくれたり.入り口から見て左前の方にガラス張りの細い空間が見えるが,これはメンテナンス用のエレベータだと言っていたような?最後に,塔を出るときには妙な感慨深さが….

内覧が終わって,太陽の塔背面の空き地で弁当を食べた.よく見ると,空中展示場の床の一部が残されているな.弁当は大阪ランチの田舎弁当.後で調べると 900 円相当のものかな.弁当に被せてあった紙の裏には昔の万博の地図があり,従業員の人達とおじさん世代の人が当時の様子を懐かしそうに話していたのが印象的だった.

自然文化園の梅を見た.2週間前くらいの予報では今日桜の開花があるはずだったが,連日の天気のせいか,ことごとく咲いていない.どこかのおばさんが話しているのを聞いて初めて気付いたが,梅は結構いい香りがする.おじいさんおばあさんや子供連れがたくさんいてのどかな感じ.小川のように水が流れている場所がある.水の流れの中に丸石が置かれているのを見て,風雲たけし城を思い出した.