伏見稲荷

伏見稲荷大社の千本鳥居


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伏見稲荷に厄除祈願に行ってきた.厄除の場合,祈祷料は5千円以上.祈祷が終わった後,玉串を受け取り,ご神酒を飲み,神饌(しんせん)と厄除弓箭(ゆみや)をもらって帰った.

伏見稲荷大社までの道には,スズメやウズラの串焼きが売っている店が何箇所かある.440 円〜800 円くらいだった.

おみくじを引くと大大吉(大吉より上?)だった.今回は初詣とは違い,内容も大吉らしいものだった.

名所の千本鳥居は赤い鳥居がかなり詰まった状態で連なっており,赤いトンネルのような様子.距離はかなり短い.2列(入り口が左右2つ)あり,順路を示す矢印が若干風情を損なっている.

千本鳥居を抜けると奥の院.狐の顔が描かれた絵馬がある.絵馬の狐の顔にモナーの顔を描き足すと変な感じになった.有名な「おもかる石」もここにある.願い事を念じながら持ち上げ,予想よりも軽ければ叶いやすく,重ければ叶いにくいという試し石.事前情報でそれなりに重いという話を聞いていたので,覚悟して持ち上げたが「こんなもんか」と思った.

その後,伏見稲荷山に上った.一の峯(頂上)まで40分とのことで,結構長い.千本鳥居に限らず,経路にはずっと赤い鳥居が連なっている.頂上までの途中で京都を一望できるが,まともに景色が見えるのは2箇所だけ.四つ辻とその少し手前だけ.頂上その他の場所では木に囲まれていてほとんど見えない.

途中の何箇所かで食事が出来るが結構高い.甘酒 400 円,おでん 500 円,きつねうどん 700 円とかそんな感じ.自動販売機も 120 円のものが 180 円くらいにはなる.途中,公衆トイレがなくなるので,トイレに行きたいときは店で何か買って客用のトイレを使うとよい.

鳥居だらけで林や岩に囲まれているので,曇ると薄暗くなって結構気味が悪い.この日は寒かったので,山の上は凍えそうなほど寒い.吹雪いてもいた.

〜滝というのが何箇所かあるが,竹筒から水が流れているだけである.専ら修行用のものらしい.夏なら涼しくてよいのだろうが,冬はとにかく寒い.

薬力社から清明舎や清滝を見に下る場合,清滝まで行ったら御膳谷まで戻る必要がある.そのまま突き進んで下っていったら,いつまで経っても下に着かないうえに鳥居も人も消えてしまう.自分は突き進んでしまって遭難しかけた.吹雪いていたしお腹も減って体温も下がっていたし.流石にマジで不安になって引き返した.人に会えて再び鳥居の列が見えたときは本当にほっとした.かなり長く歩いていたような感覚だったが,写真のタイムスタンプを見ると遭難時間は20分も経ってなかった.流石にここだけはなめてかかると本気で神隠しに遭うかもしれない.不安になったら電波があるうちに電話で助けを呼んだり GPS で位置確認すべきだ.というか,地図を持っていない場合は寄り道せずに素直に本殿を目指して下る方がよい.

再び京都の景色がよく見える四つ辻まで無事戻れ,結局ここで 700 円のきつねうどんを食べた.流石に腹ペコだったので,柚子胡椒とか油揚げとか結構おいしく感じた.暖房の効いた部屋でゆっくりした.とりあえず体温は戻った.

この頃になるとすっかり夕焼けで,赤い鳥居の列に太陽が反射して結構綺麗になる.

伏見稲荷大社の公式なマップには載っていないマイナーな社がある.薬力社や産場稲荷などがそうである.また,三つ辻から八島ヶ池を目指す側に下ると,御利益があるかどうか分からない新興宗教団体やオレ大社がたくさんある.毎日新聞の毎日大社には流石に唖然とした.ここをしばらく進むと鳥居の列もなくなり一般家屋の建ち並ぶ町並みになって,変なところに迷い込んだのではないかと不安になる.実際,ここでも道行く人に本殿までの道を尋ねた.信頼できる地図がない場合は,素直に本殿を目指して下ることを勧める.下りではあまり冒険すべきではない.

結構,賽銭スポットがあるので,十円玉はたくさん持っていく方がよい(寺社仏閣参りなら当たり前だろうか?).とはいえ,十円玉が切れた場合でも賽銭目的なら結構快く両替してくれるみたい.

本殿に着く.無事帰れたのでもう一度賽銭を投げて帰路につく.狐の顔をした人形焼きのような土産を買ったが,よく考えたら 12 個入りは研究室の人数に対しては少なすぎた.

京阪伏見稲荷駅は一度改札から入ると反対側のホームに移動できない仕組みらしい.間違って逆方面のホームに入ってしまったので,駅員に事情を説明して改札を抜けさせてもらった.同じような人ばかりでうんざりしているのか,駅員の態度が悪かった.反対の改札はそのとき無人で,どうやって改札を抜ければいいんだと思ったが,何か切符も通さずにそのまま抜けられた.いいのか?

神饌(しんせん)はお供え物だが,Wikipedia で調べた限り,多分食べてよい.中身は乾燥わかめと米と羊羹.