fcs2005

http://fcs.coe.nagoya-u.ac.jp/fcs2005/

David E. Goldberg 教授

イリノイ大学の教授で,遺伝的アルゴリズム (Genetic Algorithm, GA) の権威.
発表の内容は,GA をあらゆる問題に適用できるように(初期の GA は,ある問題は高速によい解を導け,ある問題はいくら時間を掛けてもよい解が得られないという極端な性質をもっていた),かつ効率的に実行できるように設計する方法.
この人は喋りが速めで,単語を連呼する癖があるようだ.

ポスターセッション

前の招待講演者の発表が延びたので,30 分ほど遅れて開始.昼食兼ポスターセッションとして 2 時間程度の時間が取られた.
ただ,足を止めてくれる人自体が少なく,満足なフィードバックが得られなかった.もちろん,英語原稿の出番もなかった.足を止めて興味を示してくれた人がいたと思ったら,その人も実は並列屋で,同志社大の某教授だったというオチまで付いた.
計算科学の基盤分野も募集されていたはずだが,実際は応用分野が大多数を占めており,自分の発表内容は明らかに浮いていたような気がする.自分の他に基盤に関わる話をしていたのは,多倍長計算に 64 bit CPU を使った場合の性能分析くらいか?他には遺伝的アルゴリズム (Genetic Algorithm, GA),進化戦略 (Evolution Strategy, ES),焼きなまし法 (Simulated Anealing, SA) など,最適化問題に関する探索アルゴリズムくらい.
全体的に見ても余り活発な交流という感じはしなかったが….ポスターセッションはあくまで口頭発表の前座と言うことか?

同志社大の某教授

その後,その某教授の発表があったが,1/3 程度は自研究室の設備の自慢だった上,ほとんどが自分にとって既出の内容だった.知識の整理にはなったけれど….
設備自慢では,自研究室の PC クラスタが 2003 年当時日本一の性能だったということを述べていた.しかし現在は,高エネ研こいつ(まだ稼働していないみたいなので,現状は産総研こいつか?)がいるので,もうまともな作り方で日本一を目指すのは無理っぽいなあ.金持ちが勝つ世界か….