最終講義

教授最終講義


他研究室の教授の定年退官を記念した最終講義.今日が大学院の講義の最終日であることを意識して開いたらしい.参加者は研究科の学生や現役の教官,そして教授自身の恩師や先輩など.講義の内容は,教授の学生時代から定年までの大学の変遷,研究内容,そして「蛇足」と称した諸々の裏話.
大学の変遷では,私達の学部棟が建設された直後で理学部も正門前の道路もなく森に囲まれたキャンパスの航空写真,学生運動時代の学部棟の様子,学部棟の離れの棟が段々と建設されていく様など,興味深いものがたくさん見られた.研究内容もいつものような難解な論理学ではなく,かなり噛み砕いた説明だった.まあ,今更「プレスブルガー文の真偽判定アルゴリズム」とか真面目に解説されても全く分からないけどな.
「蛇足」は,私は学生を指導するためにわざと憎まれ役を演じていたんだぞ,とか,昔は学生を刺激するためにこんな冊子を作って配ってました,とか,その冊子に「入学してすぐ無気力学生になって数年してお情けでもらった卒業証書を後生大事に抱えていく.そんなことでいいのか,ボケが!(詳細は覚えてないので意訳)」とか書いたのは実は私です,とか.
面白い講義だった.何だかんだで好きな教授だったしな.単位は取れなかったが….